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クラウドソーシングは、人手不足で悩む中小企業の強い味方です。
従業員が携わっている仕事の70%が作業時間といわれています。つまり、生産性を上げる仕事は30%しかしていないことになります。
そして、70%の中の仕事には、社内資料の作成やプレゼン資料の作成、会議資料の作成やアンケート集計などが含まれます。
これらをクラウドソーシングすることで、従業員がより生産性の高い仕事に取組むことができるようになります。
クラウドソーシングは、インターネットを利用して、企業が不特定多数のワーカーに業務を発注する業務形態のことです。
アメリカでは、国がクラウドソーシングを推進しています。
その理由として、技術改革を国が主体で行うのではなく、クラウドソーシングを通じて民間で行うことで、短期的に国際競争力を高めていきたいことと、コストを抑えたいことの2つの意図があります。
日本でも労働力不足の加速と共にクラウドソーシングが当たり前になってくるでしょう。
クラウドソーシングの今後の可能性について見ていきましょう。
下記図は、発注者からみたクラウドソーシングを利用するメリットを表わしたものです。
これを見ると、「必要な時にのみ発注可能」「自社に不足する経営資源の補完」と回答が全体の約60%となっており、必要に応じてクラウドソーシングを利用して活用できることにメリットを感じていることが分かります。
また、「質の高い成果物の受け取り」「仕事のスピードアップ」の回答もぜんたいのやく50%あり、業務の効率化を図れるメリットを感じていると推察できます。
中小企業庁「日本のクラウドソーシングの利用実態に関する調査」
上記の調査からも解るように、発注者側は「自社に不足する経営資源の補完」のためにクラウドソーシングを活用します。
・突発的な仕事が入った
・スケジュールが重なってしまった
など、一時的に人手は必要になることがあります。このような時にクラウドソーシングは役に立ちます。
一時的に助けてもらうこともできますし、継続的ン外部スタッフとして付き合うこともできます。
クラウドソーシングを活用して人的問題は解決できたとしても、満足できる成果物を手に入れることができるかどうかは別問題です。
満足できる成果物を手に入れるには、どれだけ詳細な情報をワーカーに提出できるかです。
例えば、Webサイトを発注する場合は「ターゲットは誰か」「競合サイト」「イメージカラー」「上位表示させたいキーワード」などをどれだけ詳しく伝えることができるかで成果物の満足度は変わってきます。
しかし、一般的に発注者側は何をどう伝えていいのかが分からず抽象的なイメージを伝えるにとどまります。
また、ワーカー側も何をどう聞けばよいのかわからず、発注者側との意思の疎通が図れないという問題も多発しているようです。
このような問題を解決するのは、オンラインワークスのようにディレクターが存在するクラウドソーシングサイトがおススメです。
人材を増やしていくということは、固定費もアップするということです。
クラウドソーシングを活用することで、必要な時に仕事を依頼することができるので、人材にかかる費用を削減することができます。また、雇用後の教育などに関する費用も削減できます。
そうすると少数精鋭で業務を遂行することができ、生産性がアップし売上を上げることができるようになります。
クラウドソーシングは、組織をスリム化することにも役立ちます。
新たに会社を立ち上げるときに、人材と資金は大きな課題です。十分な人材を確保できない場合でも、クラウドソーシングを活用すれば、資金的にも問題なく必要な人材を迅速に集めることができ事業の立ち上げがスムーズに行えます。
アメリカではクラウドソーシングを国が推奨し、利用者も増えてきています。
しかし、日本ではまだまだクラウドソーシングを利用している企業は少なく、クラウドソーシングのことを知らない企業も多くあります。
上記表からも解るようにクラウドソーシングを利用したことがある企業は5.9%しかありません。驚くことにクラウドソーシングを知らない企業は60%以上もあるということです
また、利用したことがある企業の依頼の内訳を見てみたのが下記の表です。
名刺やロゴ・チラシのデザイン、Webサイト制作、システム開発、Webサイトの運用支援など、明らかに一般企業のテリトリーでないものにクラウドソーシングを利用していることが分かります。
営業資料や会議資料、リストの整理など日々の業務内での仕事はクラウドソーシングの活用がなされていないことが分かります。
クラウドソーシングは、デザインやWeb制作、システム開発だけではありません。
社内の書類関係の作成もクラウドソーシングを使うことができます。
Web制作やWebデザインをできる企業は、デザイン課や販促課があるような企業です。専門知識・専門技術がひつようなため社内でできる企業は少なく外部に委託することがほとんどです。
・Web制作
・チラシ制作
・バナー作成
・ロゴ作成
・キャラクターデザイン
・似顔絵作成
システムの構築やアプリ制作も高い専門知識がないとできません。もちろん、社内でできる企業は少なく、企業に依頼するか、クラウドソーシングを利用するかになります。
・アプリの開発
・社内業務効率化のためのシステム開発
社内でできそうでできないのがライティングです。
社内報を作成する、会社案内を作成するといったときのライティングも難しいものです。
単発的な依頼は、クラウドソーシングが最適です。
・社内報
・会社案内
・Webサイト
・コンテンツ制作
・広告などのキャッチコピー
・商品や店舗のネーミング
・メールマガジン
写真や動画の撮影、写真の加工、撮影した動画にテロップを入れたりナレーションを入れて編集するが主な作業内容です。
・ライティング技術を活かした写真撮影
・背景を消去したりする写真加工
・台本を作成しての動画撮影
・撮影した動画の編集
社内資料は、従業員が作ることが多いようです。しかし、これらを作る時間は作業時間であり、生産性を高めるものではありません。
生産性を高めるための時間を確保するために、社内資料こそクラウドソーシングしたいものです。
・営業資料
・取引先へのプレゼン資料
・会議資料
・ホワイトペーパー
・アンケートフォーム
・アンケート集計
・マニュアル作成
・報告書
・領収書整理
・社内文書のPDF化
翻訳はスキルが必要なので、言葉に合わせて翻訳できる人を探す必要があります。
・各種言語の翻訳
様々な業務が依頼できるクラウドソーシングですが、満足できる成果物を得あるのも難しいものがあります。
その理由は、2つあります。
発注者側が依頼することに慣れていないため的確な指示を出すことができないことです。
例えば、ロゴを制作する場合、発注者はどのようなこと伝えればいいのでしょうか。
名前と漠然としたイメージを伝えるだけが多いです。
もっと細かく、色、形、ロゴの意味、具体的なイメージを伝えることです。
もう一つの理由は、ワーカー側も聞き取る事に慣れていないことです。
ロゴの制作はしているものの、多くの場合は広告代理店経由です。ですから、クライアントの意向を的確にまとめられた情報があるのでそれを基に制作します。
クラウドワークスで直接、ロゴ制作を受けた場合は、広告代理店がまとめ上げるような情報を聞き出すことができないのです。
そこで、お勧めしたいのが、弊社が運営するオンラインワークスです。
依頼者自身が真の意向に気づいていない場合が多いのですが、オンラインワークスの母体は広告代理店ですから、依頼者の「真の意向」を聞き出すことを得意としています。
要するに、依頼者とワーカーの橋渡しがないと、満足する成果を得るのが難しいということです。
クラウドソーシングの利用率は、今後増えていくと思われます。
しかし、現状はクラウドソーシングを利用したことのある企業は、5.9%と低いものです。
今後の少子高齢化による労働人口の減少を考えると専門的な分野だけではなく、社内で作成している営業資料やプレゼン資料、ホワイトペーパやアンケート集計、社内文書のPDF化などをクラウドソーシングすることで、人員を削減できるだけではなく、従業員が生産
性の高い仕事に取組む時間を増やして売上を上げることができるようになります。