Contents
コンテンツって聞いたことがあると思います。
具体的には、ユーザーのためになる情報をまとめたものです。
Webサイトに訪れたユーザーは、情報を求めています。しかし、Webサイト本体だけでは詳細な情報を出すことができません。
そこで必要になるのがコンテンツです。
ユーザーが必要であろう情報をまとめてコンテンツとして発信します。ユーザーの情報源になるくらい詳細な情報を提供することでユーザーの信頼を得ることができます。
また、このような情報は、Webサイトを上位表示させるのにも一役買ってくれます。
今回は、コンテンツをどのようにして作ればよいのかを解説します。
コンテンツとはよく聞く言葉ですが、どのようなものなのでしょうか?
「contents」は、インターネットやメディアを通じて伝えられる情報のことで、写真・文章・映像・図などを組合わせてつくられるものです。
デジタルコンテンツ、Webコンテンツ、モバイルコンテンツの3つがあります。
ここでは、Webコンテンツについて解説します。
コンテンツの役割は大きく2つあります。
・ユーザーへの情報提供
・検索時に上位表示させるSEO
コンテンツを作る目的は、ユーザーの信頼を得るためです。
以前は、情報を公開すると競合から情報を盗まれると出し惜しみをしていましたが、今はそんな時代ではありません。
ユーザーの求めている情報をどれだけ出すことができるかが信頼を得るカギになっています。
統計によると、BtoBの場合、営業担当者に会う前に依頼する企業を決めている人は、57%もいるということです。
このことからも解るように、できるだけ詳しいコンテンツを作成することが大切です。
コンテンツなら何でもよいというわけではありません。
ユーザーが求めているコンテンツをつくる必要があります。
ユーザーが求めているコンテンツをつくるには、キーワード検索ツールを使って調べることが有効です。
なぜなら、作ったコンテンツのキーワードをユーザーが検索していなければ、見に来るユーザーはいないということになります。
だから、キーワード検索ツールを使って、コンテンツタイトルのキーワードがどれくらい検索されているのか調べる必要があります。
ちなみに、無料のキーワード検索ツールは以下のものがあります。
コンテンツを作成することで様々なメリットがあります。
・ユーザーの信頼を得ることができる
・ユーザーを教育できる
・SEO効果が期待できる
・コンテンツ内容を動画にできる
・SNSで拡散することができる
先のも述べた通り、BtoBにおいては営業担当者に会うまでに、発注を決めている人の割合は57%と半数を超えています。
ということは、Webサイトなどインターネットを通じて、ユーザーが欲しい情報を入手して、最終確認を営業担当者に取りたいということです。
ですから、企業としてユーザーが欲しい情報を定期的に発信することが重要になります。
ユーザーの信頼を得られたということは、企業側からすればユーザーを教育することができたともいえます。
ユーザーが疑問に思っていること、知らなかったことなどを伝えることでユーザーを教育することができ、それが信頼につながるのです。
例えていえば、学校の生徒と先生の関係性の様なものです。
コンテンツを作る際に、ユーザーの需要の有無をキーワードツールを使って調べることが必要です。
需要のあるキーワードで作成したコンテンツは、ユーザーが検索したときに上位表示される可能性があります。
企業が発信したい情報をコンテンツにするのではなく、ユーザーが知りたい情報をコンテンツにすることが大切です。
作成したコンテンツの内容を動画にして配信することができます。
動画作成のためのシナリオを新たに作成するのではなく、作成したコンテンツをそのままシナリオにすれば、簡単に動画を作成することができます。
作成した動画は、Youtubeにアップして、こちらからもWebサイトへの誘導を促すようにします。
作成したコンテンツをSNSにも投稿します。
全文を紹介することはできないので、要約文を投稿して、こちらからもWebサイトへ誘導するようにします。
コンテンツ作成にはデメリットもあります。
・コンテンツ作成に時間と労力がかかる
・コンテンツ作成をするリソースがない
・コンテンツ作成を外注すると費用がかかる
ユーザーが満足する情報を適用するとなると文字数にして4000~6000文字くらいになると思います。
ワードで原稿をつくると6~10ページ程度です。
これだけのボリュームのあるコンテンツを作成するとなると、時間と労力がかかります。
・キーワードを調べる時間
・そのキーワードで競合が書いている内容を調べる時間
・コンテンツの骨組みをつくる時間
・コンテンツを書く時間
・書いたコンテンツをWebサイトにアップする時間
時間にすると8~10時間が必要になります。
これを少なくとも週に1回、できれば週に2回、理想は毎日、コンテンツ作成をすることです。
1コンテンツを作成するのに、上記のような時間がかかるわけですから、仕事の合間に作ることはできません。
4~5人のチームつくって持ち回りでコンテンツ作成ができればいいのですが、普通はコンテンツを作成できる人材そんなにいません。
コンテンツを外注すると費用がかかります。1コンテンツを作成する費用は5~10万円が相場です。
週に1回のコンテンツを外注すれば、20~40万円かかることになります。
それでも、57%のユーザーが営業担当者に会う前に発注を決めているという統計結果からするとコンテンツは必要といえます。
「何を書けばいいのか?」ということはよく聞かれます。
コンテンツを作成する手順が解れば、何をコンテンツにすればいいのかがわかるので、それを紹介していきます。
・キーワードの選定
・競合の記事調査
・タイトルを決める
・見出し小見出しを決める
・全体の構成
キーワードには、3種類があります。
・ビッグキーワード
・ミドルキーワード
・スモールキーワード
ビッグキーワードとは、月間の検索数が10,000以上あるキーワードです。
ビッグキーワードの特長として、検索するユーザーに様々な属性があるということです。
例えば、「不動産」
検索ボリュームは20万回ありますが、検索する人の目的は様々です。
・不動産を買いたい
・不動産を売りたい
・不動産投資をしたい
・不動産を貸したい
・不動産のことを知りたい
・不動産を扱いたい
・不動産を管理して欲しい
など様々な思惑が存在し、ターゲットが絞りにくいです。
ミドルキーワードとは、月間検索数が1,000以上あるキーワードです。
ビッグキーワードよりもユーザーの検索目的が絞られています。
「不動産 買いたい」の場合は、
・不動産業者が、マンションや持ち家を売りたい人から買いとる
・賃貸オーナーが、マンション一棟を買いたい
・個人が分譲マンションや戸建て住宅を買いたい
と、ビッグキーワードよりもターゲットを絞ることができます。
スモールキーワドとは、月間検索数が1,000未満のキーワードです。
「不動産 買いたい」からさらに追加して「不動産 買いたい、地域名、分譲マンション、○○駅」というような複数の単語を重ね合わせたキーワードなので、検索するユーザーは、確固たる目的を持って検索しているので、ホットリード(熱い見込み客)になりやすいです。
アクセス数を増やしたいなら、ミドルキーワドを中心にビッグキーワードと合わせてコンテンツを作成すればよいのですが、リード獲得にはつながりにくいです。
リード獲得を目的にするなら、スモールキーワードを中心にコンテンツを作成することです。
私は、スモールキーワード60%、ミドルキーワード30%、ビッグキーワード10%の割合でコンテンツを作成することをお勧めしています。
調べたキーワードをGoogleやYahooなどの検索エンジンに入力して、競合会社がどんなことを書いているのかを調べます。
例えば、「マンション 空室」で調べると以下のようなタイトルが表示されます。
・マンション経営の空室率はどれくらい?空室リスクに効果的な対策は?
・安定した賃貸経営に欠かせない「空室対策」とは?効果的な8つの方法を紹介!
・空室が多いマンションは避けるべき?ワケあり物件の見極め方を解説!
・マンション経営の空室率は5%が理想です!空室対策の成功談も紹介します
どのコンテンツも「空室対策」について作られています。
同じようなコンテンツを作成しても、ユーザーからの信頼を得ることは難しいだけでなく、SEOの効果も少なくなります。
そこで考えたのが「空室が埋まっても満足しないマンション経営」と、空室対策ではなく、空室がなくなっても、収益が落ち込まない方法について作成しました。
競合他社のコンテンツを調査して、同じキーワードでも方向性の違うコンテンツを作成するようにしてください。
タイトルを決めれば、見出し小見出しを考えます。
「空室が埋まっても満足しないマンション経営」を例にすれば
見出し
・空室とは
・空室を埋めるのは手段
・家賃の下落率を考える
・物件の収益を上げる
・建物価値を上げる
・物件の格を上げる
小見出し
・空室とは
一般的な空室率
稼働日数空室率
・空室を埋めるのは手段
空室を埋めるのが経営ではない
家賃を下げるのは経営努力ではない
・家賃の下落率を考える
賃料の低下
銀行支払いは変わらない
・物件の収益を上げる
家賃を上げるには感覚を持つ
所得の高い人が住める企画
税務対策をする
・建物価値を上げる
大規模修繕
部屋の改装
・物件の格を上げる
エントランスの見直し
共用部分の清掃と見直し
このように書くべき内容の骨組みを作成すれば、コンテンツ作成も「何を書こうか?」と悩む必要がなくなります。
骨組みはあくまで本文です。起承転結のように書く順番があります。
検索エンジン最大手のGoogleはアメリカの会社です。
日本では、「起承転結」の順番で書きますが、アメリカでは「結論、本文、まとめ」の順番で書きます。
これに合わす方が、Googleのクローラーは理解がしやすいので、コンテンツを作成する順番も
・全体的に何が書かれているのかの結論
・本文
・まとめとして、コンテンツに書かれている総括
この順番でコンテンツを作成してください。
弊社がクライアントのコンテンツを作るときは、複数のキーワード調査をした後、ターゲット設定をします。
調査したキーワードからコンテンツ作成するキーワードを決めて、競合コンテンツの内容を調べます。
競合の内容をクライアントと共有し、作成するコンテンツタイトルを決めます。
タイトルが決まれば、内容になる見出し・小見出しを決めてきます。これを基にコンテンツを作成し、Webサイトにアップします。
この流れの中で重要なのが、競合調査で掴んだことをクライアントと共有してタイトル・見出しを決めることです。
1コンテンツのタイトル・見出しを決めるのにかかる時間は30~40分です。
コンテンツを作成する第一の目的は、ユーザーの信頼を得ることです。
ユーザーが必要としている情報を、どれだけ多く詳細に提供できるかがカギになります。
コンテンツをつくるメリットは、ユーザーの信頼を得ることができるだけではなく、SEお効果も期待できることです。また、コンテンツの内容をSNSで拡散したり、動画にしてYoutubeにアップすることでユーザーをWebサイトに誘導することができることです。
もちろん、コンテンツ作成に時間と労力がかかる、リソースがない、外注すると費用がかかるといったデメリットもあります。
しかし、今後はリード獲得にコンテンツは欠かせないものになるので、どのようにコンテンツ作成を進めていくのか検討することが必要です。