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メールマーケティングとメルマガ。いったい何がどう違うのでしょうか?
簡単に言えば、メールマーケティングは、あなたの商品やサービスに興味のある人に、より知識を深めてもらって購入に導く手法です。
メルマガは、登録してくれたユーザーに対して、自社のサービスを詳しく知ってもらうために配信する手法です。
今回は、メールマーケティングを深堀してお話しします。
メルマガとの大きな違いは、ターゲットを絞り、それぞれのターゲットごとに興味関心のある情報を提供する配信手段です。
例えば、あなたの会社が複数のジャンルの違う商品を扱っていたとします。その中でAという商品に興味を示してくれたユーザーがいたとします。
この人ジャンルに興味を持ってくれた人だけに、商品の情報を送り、さらに興味を持ってもらい購入に誘っていくようにします。
だから、メールマーケティングを行う前には、ターゲットを想定し、それぞれのターゲットごとに提供する情報を用意しておくようにしておくことが大切です。
メルマガは、特にターゲットを決めずに登録者全員に同じ内容のメールが配信されます。Webサイトから興味を持ってきた人、名刺交換した人など、ユーザーの状況に関係なく自社のサービスや商品のことを配信します。
ですから、メルマガのみでユーザーの関心を高めることは非常に難しいと言えます。また、メールマーケティングと比べると開封率も低くなります。
メールマーケティングの場合は、すでに興味を持ってくれている人のセグメントができていますので、配信する内容もある程度決まったものになります。
メルマガのように登録者善人に送る各市的なメールとは違い、興味を持ってくれた人だけに配信するので、開封率は高まります。
開封率や誰が開封したかなどは、MAツールを使えば簡単にわかります。
メールマーケティングのデメリットとしては、運用コストがかかることです。
ターゲットに合わせて配信内容を選定したり、コンテンツを設計したりするだけでなく、配信内容を作成するコストがかかります。
もちろん配信も一件一件するのではなく、一斉メール配信をするのでメール配信するためのサービスを使用するコストもかかります。
メールマーケティングもいくつかの種類の分かれます。
ステップメール
セグメントメール
休眠発掘メール
それぞれの違いを説明します。
ステップメールとは、資料請求日やお問合せ日などを起点にして、予め用意しておいたメールを数通、スケジュールに従って配信する方法です。
内容としては、資料請求であった場合、数回のメールを定期的に配信することで、問い合わせ、個別の相談など次のステップに進んでもらえるように、段階的に興味を持ってもらうように組み立てます。
興味を持ってくれた商品やサービスごとに見込み客をセグメントして、それぞれに最適な情報を配信します。
興味ごとにセグメントされているので、開封率が高いだけではなく、情報次第ではコンバージョン率も高まります。
休眠顧客メールとは、過去の顧客を掘り起こすためのメールです。
休眠顧客を掘り起こすのは簡単なことではありません。しかし、パーソナル分析を使ってメールを送れば、かなり高い確率で掘り起こすことができます。
パーソナル分析についてはこちらをご覧ください。
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メールマケーティングに欠かせないのが、メール配信後の分析です。
開封率はどのくらいか、誰が開封してくれているのかをツールを使って分析します。
その分析結果により、タイトルの見直し、コンテンツ内容の見直しをする必要があります。
見直すことで、開封率やクリック率を上げていくようにすることが大切です。
分析する指標としては
開封率
到達率
クリック率
購読解除率
を分析しておきましょう。
開封率とは、配信したメールが開封された割合です。開封率が低い場合は、配信メールのタイトルが見込み客の関心を引くことができていない場合がほとんどなので見直す必要があります。
開封率を高めるためには、配信ごとに記録を取り、開封率の固いメールと低いメールを比較して、見込み客の関心を調査しタイトルや内容を変えていくようにするのがおススメです。
メールが届いているかどうかを測るのが到達率です。配信エラーやブロックによってメールが届かないのでは意味がありません。
まずは、到達率を調べて、届かないメールは排除しましょう。
クリック率とは、メール内のURLをクリックしてくれた割合です。
本文にURLを入れることで、見込み客の関心度合いを測ることができます。クリック率が低い場合は、本部の内容や構成を組みなおす必要があります。
配信数から登録解除手続きをした人の割合です。
購読解除率が高い場合は、見込み客にとって有益な情報が配信されていないことが原因と考えられます。
この場合は、内容を見直すことが先決です。
メールマーケティングを行うにあたりツールは欠かせません。そのために使うのが
メール配信ツール
MAツール
の2つです。
メール配信ツールは、メールを送ることに特化したツールです。
配信先リストの管理、予約配信、Htmlメールの作成・ステップメール配信、メール到着率や開封率などができます。
MAツールは、メール配信ツールの機能に加えて、顧客情報の管理や見込み客の育成など、マーケティング業務を自動化するものです。
DX(デジタルトランスフォーメーション)といわれるようになってから、訪問営業や電話営業からWebにシフトする企業が増えています。
メールマーケティングを成功させるには、準備しておくモノと取組むことがあります。
・実施する目的
・PDCAを回す
・ツールの導入
メールマーケティングに取組むとき、その目的と得られるであろう成果を決めておくことが大切です。
なぜなら、先にも言ったようにメールマーケティングに取組むには運用コストがかかるからです。
社員が取り組む場合でも、時間というコストがかかります。それだけではなく、目的が定かでないと、ヤル気も持続しません。
長期的に運用していくならば、実施する目的や解決したい課題を明確にしておくことが大切です。
メールマーケティングを運用するとき、いろんなデータを分析し、改善しなければいけません。
一度、設計図を組み立てれば終わりだけではなく、常に改善が必要になります。改善を無くしてメールマーケティングの成功はあり得ません。
本格的にメールマーケティングに取組むのであれば、メール配信ツールよりもMA(マーケティングオートメション)ツールを導入することをお勧めします。
開封率や到達率、クリック率などを点数制にして可視化し、定められた点数を超えると、その見込み客に連絡を入れるように指示がきます。
これにより営業マンの数が少なくても契約数を増やすことができるようになります。
メールマーケティングは、セグメントされた見込み客に必要な情報を送り、相談や問い合わせなどの次のステップに上がってもらうための方法です。
これに適しているツールがMAツールです。
MAツールを使って見込み客の関心を可視化し、関心度が高まれば営業マンが連絡を取りクロージングする仕組みをつくることができるので、営業マンが少なくても効率的に契約を取ることができるようになります。