ロゴを作成するときに、なんとなく依頼していませんか?
これでは、気に入ったロゴが出来上がってきません。
ロゴを作成するときは、予算はもちろんのこと、ロゴを作る目的や社名の由来、創業者の想い、社内イメージ、用途を決めておくことが大切です。
その上で、依頼先を決めていくことです。
ロゴを依頼するときの注意点をまとめてみました。
そもそもロゴマークってどういうものなのでしょうか?
ロゴマークは、社名や商品などを図案化して自社を印象付けるためのツールです。
ギリシア語のロゴテュポス (λογότυπος) に由来し、ロゴ = 言葉、タイプ = 活字からなり、本来は1単語のための連字活字を意味した。
ロゴタイプとマークを合わせて図案化したものは、ロゴマークと呼ばれる。
ロゴの役割は、ブランディングにあります。
ブランディングとは、企業や商品のブランド力を高めファンを増やすための取組みです。そのためには、視覚的に印象に残るマークが必要になります。これがロゴマークといわれるものです。
ですから、ロゴは企業や商品を象徴する役割を担っています。
今目の前に、透明のビンにオレンジジュースが数本並んでいるとします。「好きなものを取ってください」といえば、無作為にどれかを取っていきます。
しかし、ラベルが貼られたとたんに、自分の好みのものを取っていくでしょう。
これがブランドイメージです。そして、ブランドイメージを作るにはロゴが必要です。
ロゴを作るといっても予算が気になりますよね。
実は、依頼する人によって予算は大幅に違います。
デザイン会社に頼めば、50,000~150,000円、提案数を1案追加すると10,000~20,000円追加されることが多いです。
フリーランスのデザイナーに頼めば、デザイン会社に依頼するよりは安いという印象があるかもしれませんが、経験値によって価格は異なります。
クラウドソーシング(ココナラ、ランサーズ、クラウドワークスなど)では、20,000~30,000円といった安価で制作できるパターンもありますが、プロアマ問わずにいろんな人がいますので当たりハズレも大きいです。
ロゴデザインの費用を詳細に分けると次のようになります。
・デザイン費
・支出経費
・修正数
・提案数
デザインそのものにかかる費用です。デザイナーのキャリアや事務所の規模によって料金に差があります。平均的には100,000円程度になります。
クラウドソーシングや無料のロゴ作成サービスもあります。
ロゴ作成後の使用用途やロゴの使い方までしっかりと決めておきたいならば、デザイン会社や広告代理店に依頼することをお勧めします。
ロゴを制作する上でかかった経費のことです。具体的には打ち合わせの通信費や交通費、飲食を伴う打合せであれば飲食費もこれにあたります。
また、特別なフォントを使う場合は、フォント使用料などがかかる場合もあります。
ロゴを作成する場合、何度でも修正できるわけではありません。仮デザインが上がってからも図案や色など修正点が出てきます。通常は3回までなら追加料金は発生しませんが、それ以上となると修正費がかかってきます。
依頼するときに、修正は何回までできるか、事前確認が必要です。
ロゴ制作発注前に確認しておくべきことです。
ロゴのイメージを伝えてから制作するのですが、初回に何パターン上げてくれるのかを確認してください。
通常は3~5パタンです。
多ければ、依頼者が迷ってしまい視点がぶれてしまいます。
自身でロゴを作ろうと思うなら、ロゴ作成ツールがあります。これを使えば素人でもロゴを作ることができます。
ソフトに社名や店名を入れれば、使用イメージが出てきます。
いろんな形もテンプレートで用意されていますので、簡単な操作で作ることが可能です。
Canvaは、数多くのテンプレートやフォントが用意されています。
ロゴと入力すれば、ロゴのテンプレートがいくつも表示されます。
Logo Gardenも操作は簡単で、ロゴを作りたい場合は「rogo」で検索、その後、職業のカテゴリーを選んで組み合わせれば出来上がります。
社名を入れればロゴのパターンをいくつも表示してくれる便利なサイトです。マーク書体を組み合わせれば簡単にロゴを作成することができます。
ロゴを作成を依頼するときにやってはいけないことが3つあります。
・数社に同時発注する
・盗作しない
・具体的なイメージを伝えない
予めコンペであることを伝えている場合は問題ありません。しかし、そのことを伝えずに数社に依頼して、最も気に入ったものを採用するのはNGです。
なぜなら、依頼者は気に入ったものを手に入れることができますが、受けた側は、作成した成果物が採用されないというリスクが生じます。
また、考える時間、調べる時間、作業時間などが原価としてかかっていますので依頼者側に請求されても文句は言えません。
お気に入りのロゴを見つけて、「色を変えて欲しい」「文字を少し変えて欲しい」といった依頼はNGです。
ロゴを保持している企業が商標登録している場合は、著作権法に違反なので賠償金を求められる可能性もあります。
社会的にみても自社の企業価値を貶めることになります。
以前に、大阪鶴橋にある焼き肉有名店「鶴一」の社名を使い、字体を変えただけで出店した焼き肉店がありました。
数ヶ月後に店名が「鶴兆」に変わっていました。おそらく「鶴一」から訴えられたのだと思います。
「かわいいデザインがいい」「かっこいいデザインがいい」など、具体性のない指示ではあなたが気に入ったロゴは上がってきません。
制作側も真意がつかめないので「数うちゃ当たる」になり、迷うだけで「とりあえず上げてみよう」になってしまいます。
「社名の頭文字をモチーフして欲しい」「社名の意味を伝える」「色は〇〇」という具合にできるだけ具体的に伝えるようにしましょう。
ロゴを依頼する前に準備しておきたいことがあります。デザインする上で必要なものを準備しておくと打ち合わせもスムーズですし、イメージに近いものが上がってきます。
ロゴを依頼する前に、ロゴを作成する目的を明確にしておきましょう。
「社名を印象付けて覚えて欲しい」「イメージアップしたい」「今後の販促物を統一したい」「社員をまとめたい」など、目的を明確にしておくと、制作者にイメージが伝わりやすくなります。
創業者の場合は、会社を設立した思い、事業を承継している場合は、引き継がれてきている思いがあるはずです。
これを明確にしておくとロゴのデザインは大きく変わります。
創業5年と創業100年では、積み重ねてきた歴史が違います。創業100年の会社であれば、それなりに重みのあるロゴになると思います。
基調色を決める根拠は様々です。「好みで決める」「はやりで決める」「社名に由来から決める」など、決め方は会社によって異なりますが、制作側には、基調色を伝えておくことです。
ロゴのイメージの伝え方はいろいろありますが、一番伝わりやすいのは、目的や社名の由来から判断して、イメージに近いものをインターネットで検索して見つけてくることです。
その際に気を付けることは、まったく異なるイメージのものを用意しないことです。ある程度方向性が分かるようなイメージのものを用意することです。
目的と少し異なりますが、実際にロゴを使うものです。
名刺、看板、紙袋、チラシ、会社案内、ステッカー、ナフキン、箸袋など使う用途を伝えることです。
制作側は使うものをイメージしながらロゴ制作してくれるので、用途に合ったロゴが出来上がってきます。
ロゴを依頼する上で、依頼先を明確にしておきましょう。予算を優先するのか、出来栄えを優先するのかで依頼先は変わります。
フリーデザイナーに依頼する場合は、クラウドソーシング(ココナラ、ランサーズ、クラウドワークス)から探すことができます。
これらに登録しているのは、素人から経験豊富なデザイナーなどがいます。誰にあたるかでロゴの出来は全く変わります。
デザイン会社や広告代理店に依頼する場合は、依頼する前の準備がなくても、あなたの真意を聞き出すために様々なことを聞いてくれます。
聞き出した話の中から判断して、得意そうな制作者を選んでくれるので安心して任すことができます。
オンラインワークスは、制作請負会社になります。
デザイン会社・広告代理店と変わらないのですが、前者と比べての違いは価格です。
フリーデザイナーと変わりのない価格でロゴ作成することができます。
気に入ったロゴを作ろうと思えば、事前準備を入念にするか、依頼先をデザイン会社や制作請負会社にするかということを決めることです。
入念な準備ができるのであれば、経験のあるフリーデザイナーを、準備ができないのであれば、デザイン会社や制作請負会社に依頼することです。
気に入ったロゴを作りたければ、自分で動くか、お金を出すかの選択になります。
この記事な書かれていることは以下の通りです。
・ロゴって何?
・ロゴの役割
・ロゴを作成するための予算を決めておく
・ロゴ作成ツール
・ロゴ作成でやってはいけないこと
・ロゴ作成依頼の準備
・オススメの依頼先